とりま風呂

とりあえずまあ、はてブロでも。略して『とりま風呂』 by 常時系

とりま『ブランディング』って言っておけばいいという話

どうも @georgek5555 です。

こんな私めでも、時折人生相談や仕事の相談をされることがあるのですが、だいたいが相談されても焼き鳥にうまく串を通す方法あたりを説明しだしたあたりでみんなが帰ってしまうので、きっと僕の説明の仕方がよくてみんな飲み込みが速いってことなんだと理解しています。

ところで、若手の人が色んな先輩などに「どうやったら成功するか?」みたいな相談をするときに、結構な割合で最近は「セルフブランディングが重要」みたいなことを言っている人を見かけます。

もちろんそれ自体は大きく間違ってはいないと思うのですが、僕自体あまりこの何でも『ブランディング』って言っておけばよいみたいなのが正直好きではなかったりします。

例外なく僕も『ブランディング』という言葉を使ったりするのですが、「どうやったら成功するのか」みたいな相談している人に、ただ『ブランディング』ということはちょっと違うんじゃないかなと思っていたりします。

そもそも論でいうと『ブランディング』というのは、売り物があってどうやって売っていくのが良いのかとかんがえる時に必要だなと思っているのですが、例えばこれがこれからブログを始める人だったり、売れないバンドマンだったりすると、ちょっと違うと思うんですよね。

例えば売れないバンドマンの場合、売り物があるじゃないかと言ってくるひとはいそうですけど、だいたいの場合「あなたのバンドの売りってなんですか?」と聴くと「とにかく楽曲がいいです」みたいな回答をするわけです。商品が良いから売れるってわけじゃないから「ブランディング」ってすごく安直だなと。

これって、例えば3年くらいやっているラーメン屋があって「うちのラーメンはとにかくスープが自慢」みたいなのを言ってると同じなんですよね。
もちろん、両者ともブランディング?をすることでより売れる方向に持っていけるとは思うんですが、単純にブランディングをするための『目標』が明確じゃないんです。

ほとんどの売れない人たちって、自分たちがこうなりたいとか、こうしていきたいという明確なゴールがなくて、良い物を作り続けていれば売れるという至極真っ当な考えしかしてないんですよね。
至極真っ当といったのは、ミュージシャンだろうがブロガーだろうが、良い物を作り続けることは最低限として必要で、そのために日々鍛錬を繰り返すことは当然のことだとは思います。

ところが、どこに行きたいかという明確なゴールというか通過点というか、そういうものがないのに「ブランディング」なんてそもそも出来るわけがないじゃないかという話。

「うれたい!」なんて言っても、どう売れたいのかとか、どんなふうになりたいのかっていうのが無い限り、どう転んでもブランディングは出来ないと思うんですよね。
ラーメン屋で言えば「ラーメンを売りたい」って言ってるのと同じ。そりゃ、美味しいもの作ってればそこそこ地元の人に愛されるお店にはなれるんじゃないですかね。地元の人に愛されるお店を目指しているのなら、それでつまりブランディングとしては成功かと。にっこにこにーって笑っていれば、なおよし。

んで、だいたい「どんな人になりたいの?」とかいうと、若手の尖った人は「俺は俺でいたい。誰にもなりたくない」とか言うんですけど、本気でそんなにナチュラルボーンミュージシャンなのかな?とか思うことはよく有ります。ブロガー然り。

たいがいが、誰かに憧れて初めたりしているわけだし、そもそもあなたが言う「売れる」には、誰か比較対象の人がいるわけで、明確な目標のモデルケースみたいなのが全く同じではなくても良いからないと、どうやってもブランディングなんて出来ないんじゃないかと思うんですよね。

んで、話を戻すとこうした明確なゴールや通過点も無い相手に「ブランディングが重要」なんて言うのは、ある意味アドバイスとしては適当に扱っているようなものなのかなと思ったりします。
もちろん「ブランディングが重要」と言っている人全部がそうじゃなくて、正しい人は「どうなりたいの?」と聞いた上で言ってるとは思います。
そもそもブランディングって何?って聞いても、明確に答えられない人が多い気がしますし。
それに「ブランディングの前に、目標がいるでしょ?」って言うと、「それも含めてブランディング」だと言っている人もいて、だったらそういうプロセスとかをちゃんと説明してあげるのがアドバイスってことなんじゃないかなとか思ったりもするわけです。
とりあえず、ブランディングが重要とか言われたことがある人は、そもそも論自分がまずどこのゴールに向かっているのか、明確な目標設定は必要だと思うんですよね。まあ、だから最近はなんでもかんでも「KPI」とか「KGI」とかって言うようになったんだけど、こういうの聴く度に毎回思うのが、日本人って横文字使ってとりあえずそれっぽく答えるの好きだなってこと。

横文字使っていれば、明確な言葉で答えなくていいし、なんとなく相手を黙らせることが出来たりしますからね。カタカナ言葉って便利ですわ。
とりまベッドをトゥゲザーしようぜ。