とりま風呂

とりあえずまあ、はてブロでも。略して『とりま風呂』 by 常時系

とりあえず身内ウケさせとけばいいんじゃないという話

どもども @georgek5555 です。

友人・知人に向けてジョークを飛ばしたところで、全くウケなかったのに、それをたまたま拾った見知らぬ人が「あんちゃん、おもろいな」と肩を組んできて、気づいたら身ぐるみ剥がされていたなんて経験、きっと誰もないと思います。僕も無いです。

さて、ブログをしばらくやっていると、いわゆるブログ仲間みたいなのが出来てきて、お友達同士ではてブつけあったり、お友達同士で拡散しあったり、お友達同士で「やべ!さいこう!」とか言い合ったりなんてことよくあるのですが、僕のこのブログも当初は完全身内向けに書いていたのもあって、気づけば身内ウケしかしなさそうなネタオンパレードだったことがあります。いや、今も大して変わりません。

これは、ブログだけに限らず、Twitterのようにある日突然ツイッタラーとして有名人を排出してしまう可能性を秘めているようなツールでも然りでして、流れ的には最初は不特定多数に向けて当たり障りの無い文章を書く人が多いのですが、そこから徐々に見てくれる仲間が出てくると、そこに向けて身内しかウケないようなつまんない話や切り口を投下するようになります。
不特定多数の誰が読むか分からない、つまり読者層が掴めない頃の文章に比べて、実はそうした「身内ウケ」を狙った文章というのは、ある特定の層をターゲットにした明確な読者層が見える文章なので、最初の頃にくらべると、ずいぶんと文章が面白くなっているものです。
しかし、不特定多数向けではなく、コアターゲットに向けた文章であるがゆえに、全く知らない人が観た時には「つまんねーな。なんだこの身内ウケ」っていうのは当然おきるべき自体なのですが、身内ウケをしはじめた頃というのは、そういった雑音がむしろ「めんどくせ」となるので、別に気にはしなくなるものです。
前述したように、ここまではとりあえず、文章のエッヂが立ち始めているわけで、面白いのですが、ある日突然そうした人の記事が何かしらのキッカケでバズったりした時に「なんだこの糞つまんねー身内ウケ記事は!」という声の量が大きくなって、傷つかなくてもいいガラスのハートが粉々に砕け散るということは意外にも毎日どこかで起きているものです。

ブログなどを始めた当初というのは、それなりに誰か有名人の影響などを受けているものですから、どうしてもそうした人たちの語り口みたいなのを模倣してしまいます。有名人の人たちはそれはもう、ファンも多いし、例えばダンディ坂野が「ダッ!」と言ったら、あんまり知らない世代でも「ゲッツだろ!」とツッコミをいれるくらい、知って当然だよね?とう大前提で色々かけるものです。
しかし、大して有名でない人がそれをやると、いわゆる身内ウケという状態になるので、知らない人からしたらつまらなく映るのは仕方ないことなのだと思います。

僕は身内ウケの最強コンテンツは、いわゆる女子校生だと思っています。
JKですね、JK。ジャミロクワイのボーカルじゃないですよ。いや、そんなこと思ってないですね。
Jkは、5人くらい集まると「うちら最強」という、ブースト状態になりますが、彼女たちはいつも身内ウケで毎日盛り上がっています。
ギャル語みたいなものは、その最たるものではないかと考えています。だって「チョベリバ」という言葉がかつて流行りましたが、それもきっと誰かが「ちょべりばー」とか言って「なに?それwまじ意味わかんねーw」「ちょーべりーばっどだから、ちょべりばー」「うけるーwwじゃあ担任はまじちょべりばだね」「まじアイコ最強におもしろいんだけどー」「クラブいこーよ!」→クラブへ→「ねーねー一緒おどんね?」「は?うちらナンパとかまじいらねーんだけど、ちょべりば」「は?チョベリバってなに?」「ちょーべりーばっど。あんたみたいなやつのこと言うんだよね」「まじお前おもれーな。俺ユウジ、君名前は?」「アイコ。つか、まじうざいから消えてよ」「いいじゃんいいじゃん、おどろうぜ」そして、ユウジはアイコの前でジャマイカ仕込みの華麗なステップを魅せつける。実はユウジはそこいらのクラブでは知らないやつがいないほどの有名なダンサーだったのだ。「あんたやんじゃん」「さんきゅ。ダンスはチョベリバじゃないっしょ?」「まじあんた使うの早すぎ」そして、ユウジへと伝播したチョベリバは、やがて渋谷中に広がり、流行語へとなった…きっとこんな感じ。

というわけで、身内ウケで盛り上がっているものが、やがて流行語になっていくのがJKの特徴だったりします。
しかし、それをそこいらのパンピーさんがやったところで「身内ウケつまんねー」という声の方が大きく、結局のところパンピーさんもそのまま身内ウケが加速していくか、世間にすり寄ろうとしてまたどこに向けて書いているのかわからなくなっていき、そしていつの間にか書かなくなっていくのはよくあるケースです。

身内ウケ、たしかにつまんないでしょう。けど、前述したように、どこに向けて誰に見て欲しいかという文章は、きっと誰に向けて書いているのかよくわからない文章に比べて格段と色が濃く、味わいが深いものです。
「これ面白いべ?www」と自画自賛するのは、確かにつまんなくなる原因ですが、どこに向けて書いているのかというのが明確であることはすごく大事なことなので、有名人になりたくて書いているという人以外は、特に気にせずに身内ウケを狙った記事を量産しているほうが、きっと楽しいはずです。
書くのやめちゃうくらいなら、とりあえず身内ウケさせとけばいいと思うという話です。

ただ、有名になりたいというのであれば、それはまた別の話ですが。
とりあえず、はてぶつけあっておけばいいんじゃないんですかね。

とりま、これ誰に向けて書いているのか全くわかんないっす。